*新札と古札の違い*
慶事の時には事前に準備した新札を使い、通夜や葬儀など突然のできごとの場合には
事前に準備したと受け取られない、古札を使うのが一般的です。
*ご祝儀*
昔からの行事や祝いごとの数字には奇数がよく使われます。
中国陰陽(おんよう)の話で奇数はめでたい数字とされ、反対に
偶数は陰の数字であることから、贈り物の単位としては避けられます。
また偶数は割り切れてしまう数字ということで、縁起が悪いともされており
結婚のご祝儀で「貳萬圓也」の偶数は多く使われる数字ですが
割り切れない枚数で「壹萬圓札」一枚と「五阡圓札」二枚の紙幣「三枚」を包んで
贈ります。
*包み方*
贈り物を奉書紙で包む場合、左開きになるのが一般慶事で
弔事は右開きにするのがしきたりです。
現在ではあまり区別をしなくはなってきましたが、 これは昔から左の位置が
貴いとされ、左側に合わせ右手で包みを開くことが由来。
尚、 上包みの上下を折る場合は、一般慶事やお見舞いでは天(上)を向くように
下側の折り返しが手前にくるように折り、弔事では俯く意から
上側の折り返しが手前にくるように折るのが原則です。
*内祝*
内祝とは、自らの喜びを分かつ自祝いのこと。
赤ちゃんの誕生や入園、入学、卒業、就職など、自家での祝い事に際して
贈り物をして祝意を表します。
内祝を贈る時期は、内輪の祝い事が済んでからか、祝い事の当日が原則です。
*結婚記念日のお祝い*
結婚記念日は身内で祝う内祝ですから、お祝いに対するお返しは原則的に
必要ありません。
ただし、祝宴の出席者に引出物として記念品をお渡しするのが通例のようです。
*水引とのし*
水引の本来の目的、奉書紙で包んだ贈り物や金包みが開かないように結ぶこと。
水引の色は、本来の白一色だけでなく目的に応じて使い分けられ、一般慶事には紅白
結婚や長寿等のお祝い事には金銀、弔事には黒白か銀一色を使うのが一般的。
水引の数は、奇数で本数が多いほど、長さが長いほど格が上になりますが
今日では5本1組が一般的。結婚祝いの場合は2組を合わせて
10本にすることが多いようです。
水引の結び方は、用途によって使い分けら、二度とあってはならない
結婚祝いや弔辞には「結び切り」を使い、一般慶事の場合には紅白
場合によっては金銀の「花結び」を、災害見舞いの場合にはのしも水引も付けず
控えめな気持ちを表すのが良いようです。
また、 のしには、より丁寧な祝意を贈り物に込める意味があり
もともとは薄く切ったあわびを伸して干した「熨斗(のし)あわび」を指します。
そこから派生して、のしには「伸びる、永続」の意味が付き、祝意を表すものと
なりました。
のしには生ものを添えて贈る意があり、贈り物自体が生臭物の場合には
のしを付ける必要はありません。
また、生ものを忌み嫌う仏前へのお供物、「伸びる」のが好ましくない病気見舞
災害見舞、凶事、その返礼、不祝儀の贈り物にはのしは付けません。
*のし紙とかけ紙*
のし紙とは、「のし」「水引」「奉書紙」を組み合わせて印刷してあるものを指し
今日では特別な場合を除いて、のし紙をかけて贈り物をするのが一般的です。
かけ紙とは、「水引」のみを印刷してあるものを指し
祝い事以外の場合にはのしを付けないので、かけ紙をかけて贈り物をしましょう。
*内のしと外のし*
内のしは、贈り物を控えめに見せたいとき、または謙譲の意を表したいときに
使います。
百貨店からの贈り物で配送伝票が貼られる場合にも、内のしにします。
外のしは、贈り物であることを強調したいときに使い、結納や結婚
直接持参して手渡しする場合には外のしが多いようです。
*不祝儀のときの蓮の模様*
蓮は古くから「極楽往生のねがい」を表現するものであり、仏式の場合に限り
蓮の模様入りの「かけ紙」や「不祝儀袋」が使われ、キリスト教や神式では使いません。
*表書きの種類*
表書きは、相手への思い遣りを伝える大切な言葉。
状況によって使い分けをします。
下記に主な表書きを挙げますので、参考にしてみてください。
=一般的な贈り物=
《 粗品 》 ささやかな贈り物、ちょっとした気持ち
《 粗葉 》 粗品よりも軽い贈り物
《 粗菓 》 お菓子などのとき
《 松の葉 》 いつまでも変わらずお付き合いしていきたいとき
《 まつのは 》 女性からの贈り物のとき
《 いも 》 女性がささやかなお礼の気持ちを贈るとき
《 御伺い 》 すべてのお見舞い、ごあいさつに
=上司等、目上の人への贈り物=
《 謹呈 》 謹んで贈呈するとき
《 献呈 》 恭しく贈るとき
《 進呈 》 久しぶりに会った人へ贈るとき
=部下等、目下の人への贈り物=
《 呈上 》 品物を贈るとき
《 拝呈 》金包みを贈るとき
・謝礼
《 御礼 》 お礼を丁寧に表す
《 謝礼 》 お世話になりましたという気持ち
《 謹謝 》 謹んで謝意を表す
・神仏への供物
《 供物 》 品物を供えるとき
《 御仏前 》 金品を供えるとき
・神事、奉納
《 奉納 》 神に対して物を捧げる
《 奉献 》 神前に酒等を供えるとき
《 御玉串料、御榊料 》 お祓いを受けた際のお礼として
《 御祈祷料 》 厄払いなどのお礼に
また、表書きに四文字を書くと「死文字」を連想することから縁起が悪いと
されています。
四文字を避けたいときには「祝結婚」「祝出産」とするか
「祝 ご結婚」「祝 ご出産」と半文字分空けることで、四文字ではないことを表現する。
*のし紙、祝儀袋の書き方*
書体は新書体で、楷書か行書で書き、名前は上の字より若干小さく書きます。
文字はのしや水引にかからないように、中心をはずさず書くことが大切です。
儀礼を重んじる場合には旧書体で書くこともあります。
*複数のものを贈る*
現金や商品券に品物を添えて贈るときや、2つ以上の品物を一緒に贈るとき
主な品物1つにのし紙と表書きをして包装し、残りの品物は、包装のみします。
仏事の返礼で2つ以上のものを贈るときは、主な品物1つだけにかけ紙をつけ
重ねてかけ紙をすることは、「仏が重なる」として忌み嫌われるとされています。
=喪中のマナー=
*身内を亡くされた方へのお中元、お歳暮*
お中元を贈るのが、亡くなられた方の忌明け(四十九日忌)前か、後かによって
判断するのがよい。たとえば、亡くなられたのが3月であれば四十九日の
忌みが明けているので、今まで通り " お中元 " として贈られても失礼にはならない。
もし、忌明け前に中元または歳暮の時期が来てしまう場合には
贈る時期を遅らせると良いでしょう。お中元なら七月十五日過ぎから
立秋頃までに暑中お伺として、お歳暮のなら、年が明けて松の内過ぎから
2月初めの立春頃までに寒中お伺として贈ります。
*年賀欠礼状をくれた人に対して *
年賀欠礼状は、相手が喪に服しているので、こちらから生花等を供えに伺ったり
お歳暮を届けても差し支えありません。
近親の方を亡くされたときなどは、お花や菓子等のお供えに慰めの言葉を
添えて贈る方がより丁寧です。
*贈り主が喪中の場合*
贈り主が喪中の場合は、相手にとって不幸なことではないので
いつも通りお中元、お歳暮を贈っても良いです。
もしくは、四十九日忌明け法要が終わってからでも良いでしょう。
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